非定型鬱・新型うつ病~誤解されやすい気分障害~

従来のうつには、「あらゆることに興味がわかない」「何をしても楽しめず気分が落ち込む」という傾向がありました。

最近では、20~30代の若者に、従来のメランコリー型とは違う「非定型・新型鬱(うつ)」がみられます。

「楽しい時には楽しめる」「好きなものにはモチベーションが上がる」という特徴があります。

ですので、周囲からは「仮病・なまけ・甘え」と誤解されやすいのです。


従来型のうつとの相違点

・夕方に気分が落ち込んだり不安になる(従来型は、朝がつらい)

・食欲でストレスを解消しようとする為、体重が増加(従来型は、食欲わかず体重は減少)

・いくら寝ても寝たりない(従来型は、寝付き悪く眠り浅い 早朝に覚醒してしまう)

・強い疲労感(手足が鉛のように感じる)

・人に拒絶されることに過敏になる

・いらいらして集中力わかず、すぐにカッとして相手に攻撃的になる

・嫌われたと感じたり、面倒くさくなると関係を完全に切ろうとする

・従来のうつに処方されていた薬による改善がみられない。

このことから、以前は「気分屋」・「ヒステリーの症状」として受け止められてしまったことも多かったようです。


周囲の対応も従来型とは異なります

・少し厳しく対応し、何か目標を持たせて励ますほうが良いとされています(従来型は、優しく対応し、目標を設定したり励ましてはいけない)。



東洋医学では「病は七情から起こるうる」と考えます

古来より、東洋医学では、外傷・事故、強力な感染症などをのぞけば、

「怒・喜・思・憂・悲・恐・驚」いう外因(感情・精神のアンバランス)から、

生体としての生命力や治癒力が弱められ病が生じる、と考えられてきました。


心と体のアンバランス、

抑えようがない衝動・葛藤・いらいら、

食欲・睡眠の異常、依存症など・・・

おそらくそれは、誰の日常にも潜んでいて、

空気中の見えない埃のように少しずつ蓄積され、

ある日突然に発症する可能性があるのです。



当院では「うつ病(気分障害)」「ストレス障害」「心身症」「依存症」を、

精神疲労、ストレス、わだかまり、蓄積された疲労・冷えなどの要因で生じた「心身の滞り」により、

その方の生命力・治癒力が弱められて生じた「心身のアンバランスな状態」と捉えます。


東洋的な考え方に基づいた全身(心)の調整により、

その方の、弱められた生命力・治癒力を補うことで、

心身のバランスを取り戻していくことを目指します。


ストレス・フルな時代です。

誰もが多少なりとも、うつ傾向や心身症の予備軍と言えるのではないでしょうか?

心の病は、周囲からの早期発見と、「この人は心の病気なんだ」という理解ある対応によって予後が大きく変わってきます。

「陰の時代の病」には、思いやり、優しさ、お互い様といった「陽の気持ち」が、何より救いになるように思えるのです。

ブログ文章 橋本昌周

2019年06月20日