小児アレルギー体質と免疫~大人の免疫・小児の免疫~

小児ぜんそくや小児アトピー性皮膚炎など、

お子さんのアレルギー症状でお悩みのご家庭も多いかと思います。

辛い症状に耐えている我が子を見守るのは、

親として、とても胸苦しいものがあります。


昨年秋に生まれたばかりの男の子が、

ママにおんぶされて「小児はり」を受けにきました。

可愛らしい笑顔がとても印象的でしたが、

カウンセリングでお話を伺えば、

最近になって

皮膚や呼吸器にアレルギー性の症状が出始めたということでした。

「花粉の影響でしょうか? 私も夫も花粉症です。今年は花粉が多かったので、この子にも遺伝的に花粉症が出ているのでしょうか?」




生後から約半年。

臍帯を通して「母親からもらった免疫」の効果は概ね半年とされています。


今回のこの子の症状が、セキュリティ・ソフトの「有効期限が過ぎました」的なものなのかどうかは確認しようがありませんが、

どちらにしても、これから2歳半までが「自己の免疫」「獲得免疫」を身に着ける大事な修業期間です。

セキュリティ・ソフトのように「有効期限を延長する」はできません。



赤ちゃんは全員、「アレルギーを起こしやすい免疫システム」を持って生まれてきます。


これは、母親の胎内にいる時「Th1という大人のリンパ球」が優位であると、

自分ではない母体との間に異物反応(細胞同士の争い)が生じて、

流産してしまうのを防ぐ為と考えられています。

その為、母親の胎内では「Th12リンパ球」という、

「アレルギー反応により自分を守るシステム」が優位な状態になっています。


出生後もしばらくはその状態が続きますが、

外界の雑菌やストレスにさらされることで、

少しずつ大人の免疫システムに成長していくのです。


乳幼児のアレルギーやアトピー性皮膚炎などは、

成長とともに自然治癒しやすい症状の一つです。

ただし、母親が過敏になり必要以上に清潔にし過ぎたり、

ストレスを感じさせないような環境を整えてしまうと、

免疫システムの移り変わりに時間がかかってしまうのです。

*ちなみに1歳未満の子に花粉症というものは存在しません。生まれた年に花粉に感作したとしても、アレルギーが出るのは「抗体」ができた翌年の花粉の時期になるからです。



生まれてから免疫力が身に着くまでの期間(2歳半まで)は

「免疫修業の期間」でもあります。

様々なウィルスや雑菌、ストレスにもまれ、

戦うことで一人前になっていくのです。


東洋的な考え方に基づいた「小児はり」は、

お子さんの全身(心)を対象に調整を行います。

それにより免疫の過剰や不足をコントロールする

自律神経の働きをアクティブにします。

お子さんの、免疫力向上のサポートに、

「小児はり」は効果的だと考えられています。


ブログ文章 橋本昌周

2019年06月25日