月経とリンクした女性の偏(片)頭痛

急に発症する頭痛は、本当に煩わしいものです。

慢性的な頭痛持ちの方は、(常に発症に警戒しながら、そして)

いったん発症してしまえば、嵐が通り過ぎるのを待つような

憂鬱な気持ちの日も少なくないのではないでしょうか?


ぐっすり寝て、身体が十分に休まっているにもかかわらず、

起床とともに原因不明の頭痛に苛まれている方もおられるでしょう。

これといった原因も対処法もなく、

「鎮痛薬を飲むべきか?飲まなくてもしのげるレベルか?」

を繰り返されているケースも、カウンセリングではよく伺うのです。



当院に通われる女性にも、慢性的な頭痛持ちの方は少なくありません。


中学生から40代・50代までの幅広い世代にわたります。

共通しているのは「市販の痛み止めが効かない」、「何をしても改善しない」などです。

とにかく「痛み出したら治まるまで耐えるしかない」という状態なのです。


頭痛の分類には、原因によって様々な種類があります。

ここでは、当院にいらした女性に多かった偏頭痛を

「女性ホルモンに関与した偏(片)頭痛」

として考えてみたいと思います。



症状

・月経の数日前~月経中の発症(月経前症候群としての頭痛も)

・排卵日近くでの発症

・頭重

・頭痛時に頚・肩こりの増悪

・音や光に敏感になる

・脈打つような痛みである

・市販の頭痛薬では効かないことが多い



原因の可能性

女性ホルモン(エストロゲン)が関与?

・成人の偏頭痛有病率は、女性が男性の4倍多いが、子供では男女差がないこと。

・頭痛の始まりは初潮を迎える10代以降に多いこと。

・妊娠で頭痛はいったん治まるが、出産後に再発すること。



当院では、この女性ホルモンに関わる頭痛を、婦人科疾患の一つとして捉えます。


頭痛につながるような女性ホルモンの影響も、背景には「その女性の心身に生じた滞り」があると考えます。

心身に生じた滞りにより、生命力・治癒力が弱められ、女性ホルモンのバランスや働きがセーブされた状態になっていると捉えます。


心身の生じる滞りの要因としましては

・胎生期に生じた先天的な要因、体質・気質などの素因。

・生後の栄養の偏り、生活習慣や飲食などの不摂、蓄積された疲労・冷え・人間関係などのストレス、かかった病気や受けた治療などの後天的な要因。

・過去の事故・転倒・手術などによる外傷性の要因。

・ショックな出来事、慢性的な不安や恐れ、急激な環境の変化、恐怖体験などによる心因的な要因。

・加齢による老化などの生理的要因。

が考えられます。



改善には、一定の期間「頭痛日誌」をつけていただきます。*基礎体温を計測していただく場合もあります。

頭痛と月経との関連の有無、その女性の心身に生じた滞りやアンバランスなどを照らし合わせていくのです。


東洋的な考え方に基づいた全身(心)の調整により、生命力・治癒力を補い、女性ホルモンのバランス・働きを整えていくことで、より根源的な頭痛の改善を目指します。




アトランダムに出現するような頭痛にも、発症には必ず原因があります。

全ての原因不明の頭痛が女性ホルモンに起因するものではありませんが、

市販の痛み止めがどんどん大量になってしまう前に、

”頭痛による人生のロス”を最小限に食い止める為にも、

ぜひ一度、ご自身の偏(片)頭痛を見直されてみてはいかがでしょうか?


ブログ文章 橋本昌周

2019年06月25日