ストレス(副腎疲労)と不妊症・不育症・習慣性流産

人間は、強いストレスがかかると、
緊急反応として、ストレスと戦う状態を作ります。


代表的な反応は、副腎皮質から、
副腎皮質ホルモン(コルチゾール)を分泌します。


これは糖質コルチコイドとも呼ばれ、
血糖値を上げたり、炎症を抑えたりする働きを持ちます。


目の前に、生命を脅かすような敵(ストレス)が現れた時、
「戦わなければ」、「逃げて生き延びなければ」という、
予期せぬ緊急事態に備えた反応だと考えられています。


慢性的なストレスにより、血中のコルチゾールの量が増える(”コルチゾールをもっと出せ”という脳からの命令物質が増える)と、

妊娠・出産などに関わる黄体ホルモン(プロゲステロン)が減少してしまう反応が起こることがあります。

黄体ホルモンが機能しないと、排卵や妊娠の維持にトラブルが生じます。

このことから、母体の慢性的なストレスと不妊症・不育症・習慣性流産は深い関りがあると考えられてきました。


このような副腎皮質の反応は、疲労やストレスの蓄積で誰にでも起こりうるものです。

ストレスが慢性的であれば、副腎は働き続けて疲れきった状態で、もうコルチゾールを作る余力はありません。

コルチゾールが不足すれば、脳からの催促(命令物質)は24時間出続けます。

これにより、排卵不全・不妊症・不育症・習慣性流産がさらに起こりやすくなります。

*念のため、現在の「副腎疲労度のチェック」をされてみてはいかがでしょうか?


副腎疲労症候群のチェックリスト

□ 熟睡できず、朝に目が覚めても疲れが取れない。

□ 甘いものや塩分が高いもの(しょっぱいもの)を好んで食べる

□ エネルギーが不足している感じ。元気が出ない。

□ いままで出来ていた仕事量が困難になってきている。

□ ストレスをコントロールすることが難しくなり、大きなストレスがくると、人に八つ当たりをしたり、コーヒーやタバコに逃げてしまうことが増えた。

□ 風邪や呼吸器の感染症(気管支炎など)にかかるとなかなか治らない。

□ぶつけた傷・切り傷が治りにくい。

□ 起立性低血圧をおこす。座っていて急にたつと目の前が真っ暗になる(真っ白になる)。

□ 気持ちが落ち込む。”うつ”っぽい気がする。

□ 今まで大好きな趣味や楽しい出来事がそれほど楽しく感じられない。

□ 食欲にムラがある。食べないかドカ食いの両極端。

□ 甘いものを食べると急に元気になるが、その後強い倦怠感に襲われる。

□ 最近 物忘れをする。記憶力が落ちた気がする。

□ 集中力が低下している。

□ 我慢が出来なくなり、急にキレてしまう。

□ 原因不明の疲労倦怠感。

□ アトピー・喘息・花粉症などのアレルギー症状がひどくなった

□ 性欲がわかない。持続しない。性行為が面倒に感じる。

□ 手のひらや足裏の皮膚がぼろぼろにむけてしまう。




副腎疲労のサポート

とは、東洋医学でいう「腎」を補うものです。

腎とは、いわゆる腎臓でもありますが、

先天的な生命力や生殖能力など、その方のバイタリティに関わる力に関わる場所と考えられてきました。

「腎」は、不安・怖れなどのストレス感情や、疲労・立ち仕事などによりダメージを受けやすいとされています。

生命力を蔵した「腎」が、疲労や慢性的なストレスなどで、冷え・疲れてくると、聴力、髪、骨、生殖器、泌尿器の衰えなど、老化に似た症状が現れてくるのです。



当院では、慢性的なストレスや疲労などにより、本来の生命力・治癒力が弱められ、生殖能力(排卵・妊娠の維持)にも機能失調が生じた状態と捉えます。

全身(心)の調整により、弱められた生命力・治癒力を補うことで、セーブされていた生殖機能を取り戻していく事を目指します。


慢性的な疲労やストレスが、まるで万年雪のように蓄積され、

腰のあたりに「ゴリゴリの固さ」が触れられる女性も少なくありません。

疲労・ストレスは母体の大敵です。

ストレスフルな時代、「心身共に深く休まった状態」を思い出せなくなっている女性も多いのではないでしょうか?

ブログ文章 橋本昌周

2019年06月24日