ADHD(注意欠陥・多動症)

子供の「落ち着きのなさ」、「気の散りやすさ」は、

見る側の大人の主観的な目線で変わります。

「落ち着きがない子」「注意散漫すぎる子」という決めつけは、

親よりも小学校教師がみる方が比率が増えるという統計があります。


「大人にとって取り扱いやすい子かどうか」

多動「症」かどうかのボーダーラインには明確な定義はなく、

気が散りやすく言うことを聞きにくい子、扱いにくく育てにくい子、という

大人側の物差しで決められているケースも少なくないのです。




・多動性(落ち着きがない・気が散りやすい)

・注意力散漫(集中力がなく、うっかりや間違いが多い)

・衝動的(後の事を考えず実行してしまう)

・興奮しやすく、かんしゃくを起こしやすい

・行動が攻撃的なことがある

・読み書き・計算・リズムを取るのが苦手


このような行動が頻繁に見られると、周囲は発達障がいの可能性を気にしだします。


2歳を過ぎる頃には気づかれやすく、幼児期~小学校低学年までは目立った多動が続きます。

10歳を過ぎたあたりからは、徐々に落ち着きを取り戻す傾向が多くみられます。

10代に入る集中力も出てきて、授業にもついていけるようになる子も多いのです。



子供は本来、陽気(熱)の塊です。

100年生きるための燃料が満タンの状態ですので、
じっとしていられない位が当たり前です。


陽気(熱)とは、

・留まることなく上へ上へと上がろうとする性質

・あちらからこちらへ動き回ろうとする浮遊性

・太陽の光のように放射線状にエネルギー放つ拡散性

・興奮し、衝突し、争う性質

・分け隔てなく他人を愛し温める性質、などを持ちます。



東洋的な考え方に基づいて多動症をみますと、

もともと好奇心旺盛な子が、陽気(熱)の偏りによって、
じっとしていられずに多動症の症状が出ているようにも見えるのです。

「偏った陽気(熱)をバランスよく整えること。」

たい焼きに例れば、頭に偏ったアンコ(陽熱)を尻尾まで均等に伸ばすイメージです。



陽気を動かすには、その子の中の陰性を補ってあげる必要があります。

陰の「下へ引っぱり戻す力」、「陽気が上へ上へと上がるのを引き留める力」を強めてあげるのです。


なぜ多動症の子は、体内の陽気(熱)が偏った状態になっているのでしょうか?

先天的な素因や後天的な要因により、その子に本来備わった「陰性」の成長が滞っていたり、上手に働いていないことが原因として考えらます。


小児はりは、全身(心)の調整により、その子の陰性を補い、偏ったアンコを均等にならします。

それにより、お子さんの自律神経系・精神を安定させる効果があると考えられています。


多動症の子には「治ろう」「治さなくちゃ」という気持ちは1ミリもなく、将来の心配などは0.1ミリもしていません。

むしろ動き回ってた方が楽しいし、あれこれ気になったものに飛びついたり、好奇心旺盛で気持ちも伸び伸びしています。

そのような、一時もじっとしていなく、あれこれ注意や関心が移っていく子供を四六時中相手にするには、相当なパワーと根気が必要です。

お母さんだってヘトヘトに疲れるのが当たり前です。

「子供といるとすごく疲れてしまう・・・」

そんな時程、ゆったりした気持ちで子供と接することが出来るかどうかが、お子さんの発育に大きく関わってくるように思います。

10歳を過ぎる頃には少しづつ落ち着きや集中力を取り戻していく子がほとんどです。

今はとても苦しいけれど、「それまでの辛抱」とほんの少しゆとりをもって接してあげてみてはどうでしょうか?


ブログ文章 橋本昌周

2019年06月23日