小児はりのすすめ

子供は本来、熱(陽気)の塊です。

これから120年生きる為の生命エネルギーが満タンの状態ですので、じっとしていられない位が普通です。


ですが、当院に小児はりを受けに来る子供たちには、

声や動きが小さく、食も細く元気がなかったり、

動きが不自然で落ち着きがなかったり、言葉が詰まったり、

足裏を触ればペタペタと冷え湿っていたり、

お腹には偏って固さがあったり、極端なくすぐったりだったり、

などの状態が多くみられます。

これは、その子が持って生まれたバイタリティ(生命エネルギー・活力)が弱まり、体内の陽気(熱)と陰気(冷え)が分離した病的な状態なのです。


お子さんの生命エネルギーが弱められると自然治癒力や諸器官の調整機能の働きはセーブされてしまいます。

「症状が治りにくい」「成長が滞る」「動静のバランスが取りにくい」といった状態になっていきます。

この子たちは、一体どこで生命エネルギーを弱めてしまったのでしょうか?


子供の生命エネルギーを弱めてしまう要因には、

・お腹の中にいる胎生期に生じた先天的な要因、体質・気質・遺伝的な素因

・生後の栄養状態の偏り、消化吸収力・排泄力の問題、かかった病気や受けた治療・薬の影響

・急な環境の変化、親や周囲の大人とのコミュニケーションに不安を感じる、親の過干渉、ストレス環境などによる心因的な要因

などが考えられます。


当院では、小児はりという小児に特化した安全な手技と道具を用いて、お子さんの全身(心)のバランスを調整します。

様々な要因によりセーブされた自然治癒力や諸器官の調整機能の働きを補い、高めていく事を目指します。


成長に伴う小児神経症(疳の虫・夜泣き)

乳幼児は、脳や諸器官の成長も未熟でバランスが整っていません。 その為、日常的に心身の諸系統のコントロールが乱れやすい状態にあります。

いつの時代も、ママを悩ませ寝不足にするのは、夜泣き・疳の虫といった小児神経症です。

神経過敏、夜驚、情緒不安、噛みつき、食の偏り、便秘、キーキー声、おでこの青筋なども見られます。

これは脳や諸器官の成長に伴って生じる症状ですので病気ではありません。


ですが、神経過敏・精神不安が続く子よりも、よく笑い、よく食べ、ぐっすり寝る子の方が健康的で、体力や免疫力・精神の安定(情緒の育成)などの面でもずっと優れています。


小児はりは、このような小児神経症(夜泣き・疳の虫)の改善に大変効果的です。

お子さんの健やかな成長の為の小児はり。それは同時に、寝不足で青白いお顔をされた「イライラ育児ママ」のケアにもなるのです。


小児はりに多い症状

乳幼児

小児神経症(夜泣き 疳の虫 神経過敏 夜驚 情緒不安 噛みつき 食の偏り キーキー声 おでこの青筋 便秘など) アトピー性皮膚炎 小児喘息 アレルギー その他


この時期に培った健康や心身の調和は、お子さんの将来に大きく関わってきます。

近年では、お子さんの体調管理、成長促進、病気の予防、神経・精神の安定(情緒の育成)を目的として、定期的に小児はりを続けられるご家庭も増えています。


小児・就学前後の児童

眼の症状 夜尿症 尿漏れ チック 吃音  落ち着きがない こだわりが強い 食の問題  歯ぎしり 爪噛み 受験期のストレス症状 頻繁な鼻血  偏頭痛 発達障がい(ADHD・アスペルガー)のグレーゾーン その他


早期教育や習い事、受験の準備など、お子さんを取り巻く環境やアクティビティにも大きな変化が生じます。

親や周囲とのコミュニケーションに不安を感じたり、急な環境の変化に心の成長が追い付かず、チック・吃音・歯ぎしりなどのストレス症状が現れやすい時でもあります。

頭脳や体力の発育だけでなく、その子の内にある不安やストレスを克服していく「心の成長」に目を向けてあげることも大切です。

小児はりは、お子さんの自律神経や精神の安定(落ち着きや情緒の育成)など、心の発育に関する面でもその有効性が広く認められています。


多忙で多感な思春期

ストレス症状、強い肩こり、眼精疲労、疲労倦怠、腰痛、冷え症、自律神経失調、肥満、ダイエットによる心身の機能異常、その他

思春期には、こうであるべきだという親の規範を押し付け過ぎずに、少し距離を置いた見守りが大切であるように思います。


思春期の女児に多い症状には、起立性低血圧という自律神経の異常があります。最近では不登校・引きこもりの原因の一つに考えられています。

急な身長の伸び、2次性徴による性ホルモンの分泌、夜更かしやダイエットの影響など、大きく変化していく肉体や大人と子供の中間で揺れ動く価値観に適応しきれずに心身のアンバランスが生じやすい状態なります。


思春期特有の症状にも、背景には必ず、疲労の蓄積・対人関係など心因的なストレス要因・飲食や睡眠など生活習慣の乱れなど、その子のバイタリティ(生命力・活力)を大きく弱めてしまう要因があります。

それにより本来の自然治癒力・調整機能・ストレスを克服する力の働きがセーブされ、心身のアンバランスや機能の異常を改善しにくい状態になっているのです。


お子さんの全身(心)のバランスを調整する「小児はり」は、このような乳幼児・小児・思春期の症状の改善にとても効果的です。


現在では、刺さない安全性・即効性・神経の安定(情緒の育成)・成長促進・免疫力向上などの利点が見直され、欧米の先進諸国でも盛んに研究・実践されています。

使用する道具と刺激量

使用するのは、鍉鍼(ていしん)という金属の棒や、ヘラ、ブラシ、ローラーの様な道具です。

皮膚を摩擦したり、皮膚に軽く接触させたりする手技ですので、お子さんに痛いとか怖いとかいう感覚を与えません。怖がらず、気持ち良く施術を受ける子がほとんどです。


「触る程度の刺激で何が変わるのか?」と思われる方もおられますが、子供の皮膚はデリケートで反応が速く、小さい子ほど軽い刺激に対して全身(心)レベルでの反応がある事がわかっています。


必要に応じて、温めるお灸を用います(怖がる子には行いません)。

目的に合わせた定期的なケア

お子さんの発育のサポートとして、小児はりを取り入れるご家庭が増えています。

ストレス対策、成長促進・病気予防・自律神経や精神の安定・情緒や集中力の育成など、それぞれの目的を持って定期的に小児はりを続ける子供たちも大勢います。

発達障がいのグレーゾーンと診断された子のご相談が増えています

お母さん一人で深く悩まれてしまっているケースも見られます。

「ADHD」「アスペルガー」「自閉症」・・・。ネットで検索しても、不安を倍増させる言葉しか眼に入らないものです。

お母さんの不安やイライラは、必ずお子さんに伝播し、お子さんの感情や行動に悪影響を及ぼすことが多いように思います。


小児はりは、お子さんの全身(心)のバランスを整えていく施術です。

施術により神経や精神が安定し、落ち着きや情緒が芽生えやすくなります。


発達障がい児童を育てるお母さんは、肝っ玉母さんばかりではありません。

お子さんの症状を客観的に見つめる為のサポートも必要なのだと考えます。

お母さん一人で思い悩まれずに、ぜひご相談下さい。